![]() ドセタキセルを含有する単一液状の安定した薬剤学的組成物
专利摘要:
ドセタキセルの注射用製剤の安全性および投与方法を改善し、単一液状のドセタキセル注射用組成物を提供する。本発明の組成物は(A)ドセタキセルおよび薬学的に許容可能な塩、(B)ポリソルベート、ポリオキシエチレングリコールエステルおよびポリオキシエチレンひまし油誘導体の中で選択される界面活性剤、(C)注射溶液の中で無水エタノールを100ないし800mg/mlの濃度範囲で含む溶媒、(D)液状組成物のpHを5以下に調節するに適当な量のpH調節剤を含む単一液状のドセタキセル含有注射用薬剤学的組成物を含む。本発明の組成物は、単一液状内で調製されるため、本発明の組成物が注射可能な製剤として利用されるとき、中間希釈液を使用せずにすぐに灌流液に希釈して使うことができる。さらに、本発明の組成物は、非常に優れた安全性を示すので、ドセタキセルの効果的な注射に好適である。なし 公开号:JP2011513299A 申请号:JP2010548611 申请日:2009-02-26 公开日:2011-04-28 发明作者:ウォン,ドン―ハン;キム,ジョン―フン;チャ,ボンージン;チャン,ソン―ウ;ユ,ム−ヒ 申请人:ドン−エー ファーム.カンパニー リミテッド; IPC主号:A61K31-337
专利说明:
[0001] 本発明はドセタキセルを含有する単一液状の安定した注射用薬剤学的組成物に関するものである。] 背景技術 [0002] ドセタキセルは、半合成タキソイド誘導体として、抗癌剤として使われている。ドセタキセルの化式は、4−アセトクシ−2α−ベンゾイルオキシ−5β,2O−エポキシ−1,7β,10β−トリヒドロキシ−9−ヨウ素−タキス−11−エン−13α−イル(2R,3S)−3−3級−ブトキシカルボニルアミノ−2−ヒドロキシ−3−フェニルプロピオネートで、化学構造は下記の「化1」と同じである。ドセタキセルは、C43H53NO14の実験式を有する白色または、略白色の粉で、非常に脂溶性で水での溶解度は6〜7ug/mLで難溶性薬物として知られている。] [0003] ] [0004] 大韓民国登録特許公報第136722号には、実質的にエタノールの含有なく、ポリソルベート、ポリオキシエチレン、グリコールエステル、およびポリオキシエチレンひまし油誘導体から選択された界面活性剤内に溶解する水−不溶性タキサン誘導体を含む注射用として適合した組成物に関するものが公示されている。] [0005] 現在、ドセタキセルは「Taxotere(登録商標)」という商品名でアベンティス社により市販されており、前記大韓民国登録特許公報第136722号にその技術的な根拠を置いている。前記特許によると、抗癌治療は投与量の有効性分を投与することを必要とするが、注射溶液内の濃度が低く、多量の注射治療の間にアナフィラキシー発現やアルコール中毒の発現の危険があり、ドセタキセル含有注射用組成物の製造工程中に含まれているエタノールをほとんど完全に除去するものと記載している。] [0006] しかし、実際市販されているTaxotere(登録商標)は、使用時にドセタキセルの濃縮液と13%エタノール希釈液を混合しプレミックス溶液を製造しなければならない。この溶液は、ドセタキセル10mg/mLの濃度を含有し一般的に目盛りのある注射器にプレミックス溶液を適量取って0.9%生理食塩水または、5%ブドウ糖溶液250mL輸液バックまたは、ビンに注入して使わなければならない。200mgより多い容量の使用が必要な場合は、最終希釈濃度0.74mg/mLを越えないようにして使う。] [0007] Taxotere(登録商標)を投与する場合は、エタノールが含まれた注射溶液を投与しているだけでなく、実際臨床で多量の注射治療の間にエタノール含有量によるアナフィラキシー発現やアルコール中毒の発現の危険は報告されていない。] [0008] したがって、ドセタキセル含有注射用製剤において、注射用溶媒として許容されるエタノール含有量は、従来文献に記載されたものとは違い、安全性が問題にならない。] [0009] 現在、市販されているTaxotere(登録商標)は、薬物投与時に一次薬物濃縮液を希釈液と混合してプレミックス溶液を製造した後、二次0.9%生理食塩水に希釈して4時間内に約1時間点滴注射で投薬しなければならないので、投与方法が複雑なだけでなく、プレミックス溶液の製造時、45秒間上下をひっくり返して混ぜなければならず、また揺さぶって混ぜないように注意が必要で、製造された溶液には泡が発生することがあり、さらに泡を除去するために5分間放置しなければならないという不便さもある。また、製造されたプレミックス溶液は2〜8℃、または、室温で保管時に8時間だけ安定しているので、直ちに灌流液に希釈して使われなければならないという短所がある。] [0010] このように大韓民国登録特許公報第136722号に、その技術的な根拠を置いているドセタキセル製剤のTaxotere(登録商標)は、直接灌流液に希釈時にゲル化された相が形成されるので、13%エタノール希釈液に一次希釈した後、灌流液に再希釈して使用するなど、使い方が難しくて不便である。一次希釈された液の安全性も室温および冷蔵保管時に8時間の制限された時間内だけで安定しているという短所がある。] [0011] 大韓民国特許公告第2006−607391号には、ドセタキセルを非経口的製剤で使うために、ドセタキセルとシクロデキストリンを含有する水溶性固形薬剤学的組成物およびこれらの水溶液に関して記述されているが、前記従来技術はドセタキセルとシクロデキストリンの重量比が1:50以上で、高価なシクロデキストリンを相当多量に使わなければならないので、製造単価が高いだけでなく、凍結乾燥を通してドセタキセル含有水溶性固形物を製造しなければならならず、製造工程が非常に複雑であるという短所がある。] [0012] 一方、大韓民国特許公告第2002−330316号には、ポリソルベート、エチレン酸化物のエステル−エーテルまたは、脂肪酸グリセリドのエステル−エーテルから選択される界面活性剤内にタキサン誘導体を含有し、5%以下のエタノールを含む溶液およびこの溶液を水溶液と混合する間に形成されたゲル化された相の形成を避けたりそれを分解させることができるヒドロキシ基または、アミン機能基を有し、200以下の分子量を有する有機化合物および塩化ナトリウムから選択される希釈添加剤が界面活性剤に対し6%以上の重量比で存在するタキサン誘導体を含有する注射液の製造のための二重区画を有する注射用組成物が公示されており、国際公開特許WO06/133510号には、ドセタキセル、ポリエチレングリコール類、非水溶性溶媒から組成されたpH 2.5ないし7範囲の注射用液状組成物に対して言及しているが、このような組成は本明細書の比較例に示す通り、実質的に加速1ヶ月保管試験で柔軟物質の含量が増加し、二次灌流液による希釈において長期間放置する場合、沈澱が生成されるなど組成の不安定性を示した。] [0013] その他にも大韓民国登録特許公報第401119号には、不飽和された燐脂質および少量の他の陰性燐脂質を利用したタキソイド系の活性成分が安定で高度濃縮された薬学組成物が公示されており、米国特許第2006−188566号には、表面安定剤を含むドセタキセルをナノ粒子の製造方法が記載されており、米国特許第2006−67952号には低容量のオイルを使った注射用ドセタキセルをO/W型エマルジョンの製造方法が公示されており、米国特許第2007−82838号には、投与前希釈時にドセタキセルと同じ難溶性薬物のナノ粒子懸濁液の安全性を向上させるための血清アルブミンのような安定化剤の使った技術が公示されているなどの多くの研究が進行されてきた。] [0014] ドセタキセルは、非常に毒性の強い薬物で、少量の薬物であるので薬物投与時に安全に投薬することができるようにするためには、操作段階が簡素で正確な量を投与できる注射用製剤を必要とする。] [0015] 本発明者は、ドセタキセルの注射用製剤の安全性および投与方法を改善するために研究中に、長期間、保管安全性が顕著に改善され中間希釈液の使用なしにすぐに使うことができるドセタキセルを含有する単一液状の注射用薬剤学的組成物の効果を確認することによって、本発明を完成した。] 先行技術 [0016] 大韓民国登録特許公報第136722号 大韓民国特許公告第2006−607391号 大韓民国特許公告第2002−330316号 国際公開特許WO06/133510号 大韓民国登録特許公報第401119号 米国特許第2006−67952号 米国特許第2006−188566号 米国特許第2007−82838号] 発明が解決しようとする課題 [0017] 本発明の目的は、以上のような前記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、ドセタキセルの注射用製剤の安全性および投与方法を改善し、中間希釈液の使用なしにすぐに使うことができる単一液状のドセタキセル注射用組成物を提供することである。] 課題を解決するための手段 [0018] 以下、本発明をより詳しく説明する。前記技術的課題を達成するために、単一液状のドセタキセル注射用組成物は下記のような条件を満足しなければならない。 第1に難溶性のドセタキセルを溶解させるべきで、 第2にドセタキセルが溶解した組成物の安全性が確保されなければならず、 第3に灌流液に希釈時に優れた希釈安全性を持たなければならない。] [0019] 本発明は、(A)ドセタキセルおよび薬学的に許容可能な塩、(B)ポリソルベート、ポリオキシエチレングリコールエステルおよびポリオキシエチレンひまし油誘導体の中で選択される界面活性剤、(C)注射溶液の中で無水エタノールを100ないし800mg/mlの濃度範囲で含む溶媒、(D)液状組成物のpHを5以下に調節するに適当な量のpH調節剤を含む単一液状のドセタキセル含有注射用薬剤学的組成物を提供する。] [0020] 本発明に係る単一液状のドセタキセル注射用組成物は、中間希釈液を使用せずにすぐに灌流液に希釈して使うことができるので投薬しやすく、薬物濃縮液を希釈液に混合したプレミックス溶液より非常に優れた安全性を示し、特に、長期間の保管安全性が優れているだけではなく、エタノールの存在下でも薬物の分解を防ぐことができ、製剤学的安全性が顕著に改善された組成物として既存の製剤より多くの長所を提供する。また、既存の製剤は高粘度の界面活性剤から構成され、分割投与が不可能だが、本発明はエタノールと界面活性剤の混合物で粘度が低く分割投与が可能である。] [0021] 本発明の組成物の中でドセタキセルは、無水物、水化物、結晶型(Polymorphs)、誘導体およびプロドラッグのすべての形態を包含する。組成物の中でドセタキセルの無水物としての濃度は5ないし80 mg/mLで、好ましくは、10ないし30 mg/mLである。] [0022] 本発明の可溶化剤として使われた界面活性剤は、Tween80(登録商標)のようなポリソルベート、Emulphor(登録商標)のようなポリオキシエチレングリコールエステルおよびCremophore ELP(登録商標)のようなポリオキシエチレンひまし油誘導体などからなる群から選択される。また、本発明の溶媒は無水エタノールであり、ドセタキセルを溶解させるのに使われ、最終製剤の粘度を低くすることもできる。] [0023] 特に、既存製剤は高粘度の界面活性剤から構成され、分割投与が不可能だが、本発明はエタノールと界面活性剤の混合物なので粘度が低く分割投与が可能である。患者に投薬のために灌流液に希釈時にエタノールの添加はゲル形成を防止し容易に希釈できるようにする作用をする。しかしながら、エタノールの過量使用時は、薬物を分解し、アルコール中毒症の症状を引き起こすこともあるので、その量は調節されなければならない。本発明の組成物の中で溶媒は100ないし800mg/mLの濃度を含むが、本発明の溶媒濃度より少ない濃度の溶媒は、希釈安全性を落とし、また高い濃度の溶媒は薬物分解、アルコール中毒症の症状を引き起こすこともある。] [0024] 本発明のpH調節剤としては、クエン酸、フマル酸、乳酸、酒石酸、琥珀酸、マレイン酸、酢酸、タルタル酸、シュウ酸、燐酸、および塩酸などからなる群から選択され、好ましくは、クエン酸が選択されることもある。] [0025] 本発明において、ドセタキセルをポリソルベートと無水エタノールに溶かした時のpHは約7.0で室温および加速保管時に、15日に含量が大きく減少し、柔軟物質が増加する問題が発生することがあるので、必須的に本発明の組成物はpH調節剤によってpHを5以下に調節しなければならず、好ましくはpH3ないし5に調節しなければならない。] [0026] 本発明の組成物は次の工程を通してとても容易に製造することができる。 1)無水エタノールにドセタキセルを溶解させた後、pH調節剤を添加して完全に溶解させる。 2)可溶化剤を溶液に徐々に添加しながら、均一な溶液になるまで混合、撹はんする。 3)滅菌ろ過後、グラスバイアルに充填する。] 発明の効果 [0027] 本発明はドセタキセルをエタノールが存在する単一液状の注射用薬剤学的組成物として製造しても薬物の分解を防げることができ、長期間の製剤学的保管安全性が優れ、かつ中間希釈液を使用せず、すぐに灌流液に希釈して使用することができ投薬の容易な注射用製剤である。] 実施例 [0028] 以下、本発明を実施例に依拠して詳しく説明する。但し、下記実施例および実験例は本発明を例示するというだけで、本発明の内容が下記実施例および実験例に限るものではない。] [0029] <実施例1乃至8> 本発明に係るドセタキセル単一液状製剤の製造 下記[表1]のような組成と含量をもってドセタキセル(無水物として) 200mgを無水エタノールに完全に溶解させ酸を追加で添加して溶かした後、この溶液に界面活性剤を徐々に加えながら均一な液になるまで混合、撹はんした。最終溶液を0.22umフィルターを使ってろ過した後、グラスバイアルに充填してドセタキセル単一液状の注射剤を製造して各々実施例1乃至実施例8とした。] [0030] ] [0031] <比較例1乃至9>ドセタキセル製剤の製造 下記[表 2]のような組成と含量でドセタキセル製剤を製造し、各々比較例1乃至比較例9でした。特に、比較例2は市販品のTaxotere(登録商標)原液に該当するもので、大韓民国登録特許公報第136722号に記載されたごとく、ドセタキセルを無水エタノールに溶解させた後、ポリソルベート80を入れ、2時間30℃回転エバポレーターによって無水エタノールを蒸発して製造した。] [0032] ] [0033] (実験例1) 本発明に係るドセタキセル組成物での界面活性剤の影響 前記実施例1および2と比較例1で製造されたドセタキセル注射剤の界面活性剤の影響による安全性は室温、加速(40度75% RH)で比較評価した。製造された溶液の含量および柔軟物質は、次のようなHPLCシステムを使って分析した。 1)移動相− 0.02M sodium acetate buffer(pH4.5で調節):アセトニトリル= 60:40 2)コラム− Hypersil MOS 15cm× 4.6 mm、5 um、C8または、これと同じコラム 3)波長− 230 nm 4)流速− 1.0 mL/min 5)注入量− 20 uL] [0034] 含量の評価時に、検液はドセタキセル(無水物)として10mg該当量を取って100 mL容量フラスコに入れ、20mLアセトニトリルに溶解させた後、移動相で定容して検液で使い、標準液はドセタキセルを(無水物)標準品10mgを正確に取って検液と同じ方法で製造して使った。柔軟物質評価時、検液はドセタキセルを(無水物)として10 mg該当量を取って10mL容量フラスコに入れて2mLアセトニトリルに溶解させた後、移動相で定容して検液で使った。製造された溶液のpHはドセタキセル(無水物)として10mg該当量を注射用水5mLで希釈して測定しており、性状は肉眼で色の変化と沈澱の生成可否を観察して表3に示した。] [0035] ] [0036] [表3]に示すごとく、本発明に係る界面活性剤としてポリソルベート80とポリオキシル35ひまし油を使った実施例1および2は、室温と加速条件で全て安定したが、比較例1で界面活性剤をソルトールHSを使った場合には、加速保管1ヶ月で性状の変化と含量の減少が観察された。] [0037] したがって、単一液状のドセタキセル含有注射用の薬剤学的組成物では、本発明のようにポリソルベート、ポリオキシエチレングリコールエステルおよびポリオキシエチレンひまし油誘導体の中で選択される界面活性剤が、ドセタキセルが溶解した組成物の安全性の確保には重要な要素であることがわかる。] [0038] (実験例2)本発明に係るドセタキセル組成物での溶媒の影響 前記実施例1,3および4と比較例2ないし比較例6の組成物からドセタキセル注射用製剤の溶媒のエタノール含有の有無による影響を評価した。 前記実験例1と同じ方法で測定し表4に示した。] [0039] ] [0040] 本発明による実施例1、3および4は、注射溶液中無水エタノール100ないし800 mg/mlの濃度範囲で加速保管1ヶ月評価時に性状、含量、柔軟物質の変化なしに安定した。無水エタノールとpH調節剤を使わない比較例2は加速保管1ヶ月評価で性状が微黄色に変わるだけでなく、含量、柔軟物質が変化するなど不安定な様相を示した。] [0041] また、溶媒を無水エタノールでないグリコール類などの溶媒とpH調節剤を使った比較例3ないし比較例5は開始時と加速保管1ヶ月で含量、総柔軟物質の変化は本発明の実施例1,3および4に比べ同等以下の安全性を示した。] [0042] したがって、単一液状のドセタキセル含有注射用の薬剤学的組成物では本発明のように注射溶液の中で無水エタノール100ないし800 mg/mlの濃度範囲でドセタキセルが溶解した組成物の安全性確保に重要な要素であることがわかる。] [0043] (実験例3)本発明に係るドセタキセル組成物でのpHの影響 前記実施例1、5ないし8、比較例2、7ないし9に対し実験例1と同じ方法でドセタキセル注射用製剤の溶媒の安定化に及ぼす影響を比較評価した。] [0044] ] [0045] 実施例1、実施例5ないし8、比較例2、比較例7ないし9の安全性評価結果からわかるように、酸によってpHが5以下に調節された組成物の場合、開始時だけでなく加速保管1ヶ月安全性にも非常に優秀な安全性を示しており、酸が添加されない少ない量で添加されpHが比較的に高く測定された時は加速保管1ヶ月後性状、含量および総柔軟物質において大きな変化を見せた。] [0046] したがって、単一液状のドセタキセル含有注射用の薬剤学的組成物では本発明のようにpHを5以下に調節することが最終ドセタキセル組成物の安全性を維持するに重要な要因であることがわかる。] [0047] (実験例4)本発明に係るドセタキセル組成物での希釈安全性評価 ドセタキセルを液状注射剤の市販品のTaxotere(登録商標)は(本発明の比較例2と同じ)、人体投与時には注射用水中の13%(w/w)エタノール希釈液で1次希釈した後、最終的には0.9%生理食塩水や5%グルコース液に希釈してドセタキセルとして0.74 mg/mLの濃度以下に作った後、4時間以内に1時間点滴注射をするように用法容量が設定されている。したがって、本発明の製剤もまた、生理食塩水希釈後最小4時間で沈澱が生成されたり析出されるなどの問題発生なしに4時間以上の安全性が確保されなければならない。] [0048] 1.希釈安全性:混合度の評価 本実験では、加速保管時に製剤の安全性が確保された本発明の各実施例の製剤を対象として対照薬のTaxotere(登録商標)(比較例2)、比較例3ないし比較例6と比較安全性評価を進行して表6に示した。希釈時、混合度の評価はとても良い(5)、良い(4)、普通(3)、悪い(2)、とても悪い(1)に決めた。「とても良い」は希釈時30秒以内に均一に混ざる時、「良い」は60秒以内、「普通」は2分以内、「悪い」は3分から5分以内、「とても悪い」は5分以上がかかる時にて定義した。 希釈安定性‐混合度] [0049] ] [0050] 表6からわかるように、本発明の実施例は1分以内に希釈が完了して混合度が優秀であったし、一次希釈過程が必要ないので、混合に係る泡の除去に別途の時間が必要とされなかったが、Taxotere(登録商標)(比較例2)は原液と希釈液の一次希釈液の場合には、混合度が「悪い(2)」であったし、混合時にできた泡を除去するために5分程度放置しなければならなかった。また、比較例3ないし4は希釈安全性混合度評価で混合度が「普通(3)」で混合上での問題が発生することを確認することができた。比較例5,6の場合、混合度評価は優秀であったたが、沈澱生成程度を評価した希釈安全性評価で問題が発生するということが分かる。] [0051] 2.希釈安全性:沈澱生成程度評価 本実験もやはり加速保管時に製剤の安全性が確保された製剤を対象に対照薬のTaxotere(登録商標) (比較例2)と比較安全性評価を進行して表7に示した。最終投与組成物の沈澱生成の程度は析出された量により「とても多い(5)」、「多い(4)」、「普通(3)」、「少ない(2)」、「とても少ない(1)」「ない」、または「ほとんどない(0)」の6段階に区分して測定した。 希釈安定性‐沈澱生成] [0052] ] [0053] 時間によって沈澱生成程度を比較した結果、市販品の比較例2のTaxotere(登録商標)最終投与組成物の形態は2時間を経過して沈澱が発生し始め、時間が過ぎることによって沈澱がますます多くなり、比較例は希釈安全性沈澱生成評価で問題が発生することを確認することができた。しかし、表7に示した通り、本発明の実施例に灌流液に希釈した最終組成物の場合、比較例2ないし6の組成物より希釈安全性が優れていることが分かる。] [0054] 3.希釈安全性:含量変化の評価 本実験もやはり、加速保管時に製剤の安全性が確保されていた製剤を対象として、対照薬のTaxotere(登録商標)(比較例2)と比較安全性評価を進行して表8に示した。時間にともなう含量の変化をHPLCで分析した。 希釈安定性‐含量] [0055] ] [0056] 時間にともなう含量を測定した結果、[表7]の沈澱生成による希釈安全性を評価した結果と類似した値を得ることができた。] [0057] 市販品の比較例2のTaxotere(登録商標)最終投与組成物を含む比較例は4時間が経過して含量が98%以下に減少しており、6時間では87〜96%で顕著に含量が減少した。しかし表8で示した通り本発明の実施例を灌流液に希釈した最終組成物の場合、6時間目の含量が95%以上で含量の減少なしに非常に安定した組成物であることがわかる。] [0058] 結果的に、本発明のすべての実施例は含量および柔軟物質安全性が良好で、灌流液に希釈する時、優秀な希釈安全性を示した反面、比較例2は混合度および沈澱生成と含量を含む希釈安全性評価で非常に低い安全性を示しており、比較例3,4は希釈安全性評価時に、含量の減少は少なかったが、混合度および沈澱生成評価が良くなかった。比較例5,6は混合度は良かったが、希釈安全性評価時に沈澱生成と含量が減少するなど不安定だった。また、比較例2は含量および柔軟物質安全性が非常に良くなかったし、他の比較例3ないし6も実施例に比べ相対的に含量および柔軟物質安定性が低下した。] [0059] 何よりも希釈時に市販品の比較例2のTaxotere(登録商標)は、一次希釈液に希釈後再度0.9%生理食塩水に希釈するなど、使用時2回の希釈過程を経ることになるので、時間がかかるし、希釈過程中に失敗によって薬物の含量が消失したり正確な投与が難しいこともある。] [0060] しかし、本発明の場合、0.9%生理食塩水に一度に希釈して使うことによって、使用上の不便さがなく、正確な投与が可能で、希釈安全性もやはり市販品の比較例2のTaxotere(登録商標)および他の比較例に比べ優れた安全性を有することが分かる。]
权利要求:
請求項1 (A)ドセタキセルおよび薬学的に許容可能な塩、(B)ポリソルベート、ポリオキシエチレングリコールエステルおよびポリオキシエチレンひまし油誘導体の中で選択される界面活性剤、(C)注射溶液の中で無水エタノールを100ないし800mg/mlの濃度範囲で含む溶媒、(D)液状組成物のpHを5以下に調節するに適当な量のpH調節剤を含む単一液状のドセタキセル含有注射用の薬剤学的組成物。 請求項2 組成物のpHが3.0ないし5.0を示すことを特徴とする請求項1記載の単一液状のドセタキセル含有注射用の薬剤学的組成物。 請求項3 ドセタキセル、ポリソルベート、無水エタノール、組成物のpHを5以下に調節できる適当な量のクエン酸を包含することを特徴とする請求項1記載の単一液状のドセタキセル含有注射用の薬剤学的組成物。
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同族专利:
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